導入事例
プラダ・グループが決済イノベーションを通じて人間味のあるラグジュアリー体験を実現
ラグジュアリー小売業界をリードするブランドが、どのようにしてストアにスムーズな決済を導入したのかをご覧ください。
プラダ・グループは長年、イノベーションを事業の中心に据えてきました。そして、1913年の創業以来、洗練性、エレガンス、デザインにおける現代のスタンダードを確立しています。
パンデミック後に消費者が店舗に戻ってきた今、プラダ・グループは、真のオムニチャネル体験への移行を促進し、対面でのショッピング体験を革新するための戦略的取り組みの必要性を感じていました。小売業の基本に立ち返り、プラダ・グループは店舗の進化を支える決済イノベーションを利用して、顧客の要望やニーズを把握しています。
決済における実績:
米国でiPhoneのタッチ決済を開始
iPhoneのタッチ決済を全世界の店舗に拡大予定
Pay by Linkによる革新を実現
日本における承認率が9%向上
ショッピング体験の向上
課題:決済の瞬間を戦略的に再考する
最高情報責任者(CIO)のCristiano Agostini氏は、プラダ・グループに着任した際、同社の技術およびデジタル改革を支援するという強い使命がありました。
決済は、ファネルにおいて避けることのできない煩わしい瞬間です。プラダ・グループは、この瞬間をシームレスにするために、テクノロジーの利用を再考する機会があると考えました。
ソリューション:Pay by Linkとクリック&コレクトによる柔軟なチェックアウト
プラダ・グループはAdyenと連携して、Pay by Link(リンク型決済)とクリック&コレクトを導入しました。それにより、決済リンクを作成し、メール、スマートフォン、その他のチャネルを介して送信できるようになりました。
結果:便利で安全なチェックアクト体験
プラダ・グループは、こうした柔軟な決済オプションを使用して、真のラグジュアリー体験を提供しています。すなわち、VIP顧客にアプローチし、安全な決済リンクを介してスマートフォンで最新のスタイルを購入できるようにしています。
顧客は、購入したいときにカスタマーサービスや店舗に電話し、前払いして、販売員から購入品を受け取ることもできます。
オンラインで学んだことを店舗に応用
課題:顧客がいる場所で対応する
Cristiano Agostini氏とそのチームは、オンラインチェックアウトのステップをシンプル化した後、それを店舗にも取り込みたいと考えました。販売員が顧客に自然にアプローチでき、人間味がありつつ手間のかからない決済体験を実現するための、極力シンプルな方法を探していました。
ソリューション:iPhoneのタッチ決済によるシンプルなモバイル決済
プラダ・グループはAdyenを活用し、米国の店舗にiPhoneのタッチ決済を含むモバイルPOSソリューションを追加しました。iPhoneのタッチ決済より、販売員は店舗内のどこででもiPhoneのみで対面での支払いを受け付けることができ、顧客は入店した瞬間からラグジュアリーな体験を楽しむことができます。
カウンターにはモバイル決済端末のV400mが上品に配置され、顧客の準備が整うと端末が顧客のもとへ運ばれ、迅速かつスムーズに決済が受け付けられます。
結果:Adyenの展開はグローバルに継続中
Prada Epicenter New Yorkでは、販売員はiPhoneのタッチ決済を使用して顧客に対応しています。iPhoneのみを使用して非接触決済を受け付けることで、カスタマージャーニーが途切れることなく、顧客に寄り添った人間味のある対応が可能です。
iPhoneのタッチ決済により、プラダ・グループの米国の店舗では、ハードウェアを追加することもなく、簡単なインストールと迅速なオンボーディングで、すぐに決済業務を強化できました。
ニューヨークでのiPhoneのタッチ決済の成功は、プラダ・グループがモバイル決済ソリューションをグローバルで展開するきっかけになったと言えるでしょう。
また、プラダ・グループは、過去2年間で、米国、欧州、カナダ、アジア太平洋地域(APAC)、ブラジルにおけるPOS(販売時点情報管理)業務をAdyenに委託しています。
カスタマージャーニー全体を把握
課題:すべての販売チャネルからファーストパーティデータを取得する
消費者にとって、オンラインで支払うか、対面で支払うかは問題ではありません。すべてのチャネルからの購入が、同じジャーニーの一部なのです。
プラダ・グループは、顧客が期待するラグジュアリー体験を提供するため、顧客をより深く理解したいと考えていました。
また、すべてのチャネルで顧客により良いサービスを提供できるように、ファーストパーティデータを利用した充実した顧客プロファイルを必要としていました。
ソリューション:ユニファイドコマースにより、顧客インサイトが明らかに
プラダ・グループのオンラインおよび対面チャネルからのすべての決済データは1か所に集められ、単一のプラットフォームで統一されたビューに表示されます。
つまり、ユニファイドコマースにより、プラダ・グループはチャネルの垣根をを打破し、より信頼性の高い顧客データを収集できます。これにより、より優れたインサイトが得られ、推測が減り、より情報に基づいた意思決定を行うことができるのです。
結果:ラグジュアリー体験と価値ある顧客関係
プラダ・グループは、データを使用して、すべてのチャネルで同じ顧客体験を提供しています。データを使用して体験を向上させることで、人間味のある対応を優先し、顧客体験に関係のないステップを不可視化にすることもできます。
これは同グループによる、先を見越した戦略です。2024年のAdyenのリサーチでも、世界中の消費者の43%は自分の好みや以前のショッピング行動を記憶し、より自分に合わせたショッピング体験を提供してくれる小売業者を好む、という結果が出ています。
結論
プラダ・グループは、決済を通じた顧客体験の革新に着手したばかりです。Prada Epicenter New YorkにiPhoneのタッチ決済を導入して以来、同テクノロジーを世界中のブランドストアに展開することを既に計画しています。
顧客が小売業者に対してさらなるパーソナライゼーションと配慮を求める中、プラダ・グループは、これらの需要に応える準備ができています。Adyenとの提携は、店舗内とオンラインの両方でこのラグジュアリーな決済体験を完璧なものにするという同社のコミットメントを強調するものです。
私はAdyenのプライバシーポリシーを確認した上で、それに基づき私の個人情報が使用されることに同意します。